【グラフ解説】米国 消費者物価指数(食品、エネルギーを除くコア)の推移と今後の見通し米労働統計局が3月9日に発表した2月の米国コア消費者物価指数(CPI、食品・エネルギーを除く)は、前年同月比 3.1% となった。xenoBrainによるAI予測値(3.286%)を下回ったものの、依然として3%台の推移が続いている。xenoBrainでは、季節要因や統計的ノイズを除去したトレンドベースの予測で6ヵ月後を 3.247% と予測しており、ほぼ横ばいの推移が続くとみられる要因分析■ マクロ環境要因・企業意識(-0.33%)・企業生産(-0.20%)企業の景況感や生産活動の低迷が確認されており、物価の上昇を抑制する要因となっている。特に、製造業の設備投資の手控えや生産調整の動きが強まり、需要の減退がインフレの抑制に寄与している。・経済リスク(-0.11%)世界経済の不透明感が依然として強く、消費者や企業の支出意欲の抑制につながっている。これにより、サービス価格や耐久財価格の上昇圧力が緩和されている可能性がある。■ 市況価格要因・輸送需要(+0.21%)輸送需要の増加が確認されており、物流コストの上昇が一部の物価に影響を与えている可能性がある。特に、サプライチェーンの混乱が続く分野では価格上昇圧力が強まっている。・燃料油価格(+0.05%)・エネルギー価格(+0.02%)エネルギーコストの上昇が一部で確認されており、輸送費や製造コストの増加につながる可能性がある。ただし、全体的なインフレ圧力を押し上げるほどの影響は限定的とみられる。■ その他の下押し要因・原材料費用(-0.07%)・非食品価格(-0.04%)原材料市場では価格低下の動きがみられ、最終製品価格の抑制要因となっている。また、非食品価格の伸び悩みがコアCPIの下押し要因として作用している。・製造業企業雇用(-0.20%)雇用市場の鈍化が一部で確認されており、賃金上昇圧力が緩和される可能性がある。これにより、サービス価格の上昇が抑制される要因となっている。予測根拠分析